まちと舟宿のためのクリエイティブリユース

勝山町並み保存地区にある池田邸が所有していた舟宿は、長年のあいだそのまま放置されていました。
そこはかつて、高瀬舟が発着していた頃の人々の寛ぎの場でした。

旭川の対岸からその風化した姿を晒していることに、懸念を抱いていた住民の「なんとかしたい」という想いから
地元のNPOが中心となり、池田邸(舟宿)改修プロジェクトは始まります。
改修費用は、ふるさと納税を利用した皆様からのご寄付と、NPO独自の財源から賄っております。

外壁のみの緊急改修工事第一弾は2018年に終了して、第二弾に向けて現在準備中です。
段階的に手を入れながら将来、勝山のまちづくり事業の拠点、ものづくりの場としての機能を果たす予定です。

2018年11月10日、大月ヒロ子さんを迎えてのレクチャー&ワークショップを開催しました。
大月さん自身が倉敷市玉島を拠点として、クリエイティブリユースを軸とした活動を行なっています。
クリエイティブリユースとは、ゴミを〈素材〉として捉えることで廃棄するものではなく、新たな使い道を発見し利用の仕方を創造していくこと。

クリエイティブリユースの可能性には、小さなコミュニティ、例えば町単位で行うことで小さな循環をもたらし、それが町や文化度をあげていくことに繋がると大月さんは言います。

それは建築物に置き換えてもいえることではないでしょうか。

勝山は長い歴史の中で様々な発展を遂げてきた地域。改修前の舟宿のように、手付かずのまま残されている建物が増えているのも事実で、往時の建物の老朽化は今や日本の全地域でも深刻な問題です。
壊すことをせず、時代に寄り添いながら新たな価値を見出し、後世に伝えていくことで町の歴史に厚みを持たせていくことができる試みのような気がします。

舟宿が地域の空き家の利活用を活性化させるきっかけになればと考えています。











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